本日、日本でも仮想テープライブラリの最新版を発表しました。仮想テープライブラリ専用OSである VTL 6.0を搭載したものになります。
今回の追加機能は、NetApp FASシステムでは既に搭載されている重複排除機能をNetApp VTLにも搭載したということになります。VTLでの重複排除機能提供開始により、お客様は基幹系・情報系システムのストレージインフラとして、プライマリからバックアップ用途のストレージ、仮想テープライブラリに至るまで等しく重複排除機能を利用することが可能となりました。
そして、NetApp FASシステム同様に、NetApp VTLにおいても重複排除機能は無償で提供されます。既にVTL 300/700をご利用のお客様は、OSアップグレードにより本機能を利用することができます。
VTLというと、当初はテープメディアとテープライブラリの置き換えにより運用コストの削減効果が大きいのがバリューということで登場しましたが、実際にはテープの全廃はできないし現実的ではないことと、いずれにしろ初期導入費用という意味では追加投資になってしまうということで、なかなかマーケット自体が広がらず、企画倒れになりそうな市場のように見えましたが、ここ最近は日本でも少しずつ広がりを見せ始めているなという感覚がありました。
経済状況がこんなふうになってしまったので向こう1年は伸び悩むことになるかもしれませんが、VTLの有効性は海外では既に実績として証明されつつあります。
まずネットアップのことだけ言えば、2年ほど前からUSとヨーロッパで飛躍的に導入数が伸び、本社のデータ保護ソリューション事業における主力事業の1つにまで成長しました。1年ほど前になりますが、本社のVTL製品担当マネージャと会話をした時には、導入したVTLの9割以上が既存のテープバックアップとの併用で、テープを全廃したユーザ企業は1割に満たないとのことでした。
つまり、テープは残しつつもVTLを導入し、テープバックアップの利用比率を下げることだけでも十分に費用対効果が認められることがシステム設計段階で明らかにすることができ、導入に踏み切るユーザ企業が増えていったということです。
それでもなかなか日本では商談の数が増えていかなかったのですが、昨年度と比較すると確実に増えてきました。今年に入ってようやくVTLの導入顧客事例も作ることができましたし。それは我々が感じているだけでなく、あるリサーチ会社が昨年度までは日本においては仮想テープライブラリをひとつの独立したカテゴリとしては調査対象にしていなかったのが、今年から独立カテゴリとしてリサーチ対象としたことからも言えると思います。
リサーチ会社のアナリストのお話によると、どうしても追加の初期投資額の大きさに引き気味だったユーザ企業も、運用コストの削減効果の期待だけでなく重複排除の利用によって最初に用意しなくてはならない物理容量をこれまでより減らせることができるので初期投資額を抑えられる期待が持てることによって、具体的に検討するユーザ企業が増えたのではと考えているとのことでした。
個人的にはVTLはなかなか面白い(面白がってはいけないかもしれませんが)テクノロジーを搭載した製品だなぁと思っているので、今後も注視するつもりです。
なお、余談ではありますが、以前@ITにVTLに関する寄稿記事を書いたことがあります。もしご興味があればこちらもご覧ください。

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